基幹システム刷新最終報告

ERP

前回の報告から大分時間が経ってしまいました。前回の報告では二つのERPを組み合わせたハイブリッドERP案がまとまり、ようやく具体的にERP導入が開始できる段階になったところまで話しました。

しかしERP導入計画について経営の承認を得る最終判断のところで、タイミング悪く会社の業績が悪化傾向にあったため、計画は延期になってしまいました。現在のその状況は続いていて計画を再検討しています。

今までのところを振り返ると以下が反省点として考えられます。

一つは、ERPの導入費用はそれなりに大きな額になりますので、トータルの費用を抑えるためには一括で導入した方が良いのですが、少しずつ費用を発生させる段階的な導入にすべきだったと思っています。計画の見直しではその方向です。

もう一つは、当初はERPで進めるという方針でしたが、それがハイブリッドERPになり、今ではさらにそれぞれの機能で最適なパッケージを選定するという案まで出ていて、ERPという考えが薄れつつあるということです。その理由として考えられるのは、Fit to StandardでERPを導入すれば業務部門主体で進めることができると考えていましたが、業務部門主体ということは当然個別最適という考えになり、全体最適であるERPのメリットを出すことが難しいということです。すなわちERPを導入するためには、会社全体での課題を解決する等の、経営視点での全体最適のメリットを示す必要があったと思います。今から方向転換ができるかどうかは正直わかりません。

基幹システム刷新は終わっていませんので、今後も試行錯誤の上、何らかの形で進んで行くと思います。まだまだ時間がかかりそうです。

ということで基幹システム刷新の話は今回を最後にし、また本ブログの更新もこれを最終にしたいと思います。これまで本ブログを閲覧していただいた方々には感謝いたします。ありがとうございました。

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