サーバの使用期間が5年以上になって来ると、サーバの保守契約を継続できなくなるケースが多くなります。最近のクラウドの場合はクラウド業者がサーバを更新しますので、そのような心配は不要ですが、通常は保守継続ができなくなる前にサーバを更新します。
サーバを更新する場合、そのサーバ上で動いているOS、ミドルウエア、アプリケーションプログラムも更新します。新しいサーバを用意し、OS及びミドルウエアのバージョンを新しくし、アプリケーションプログラムをその新しい環境で問題なく動作するよう、改修・テストを行い、さらに旧環境のデータを新環境へ移行するプログラムの開発・テストを行い、ようやく準備が完了します。そして本番切替日を決定し、事前にサーバ利用者へ切替日はサーバが利用できないことを連絡し、本番切替日を迎えます。
本番切替日は、切替直前のデータを旧環境から新環境へ移行し、新サーバでアプリケーションプログラムが問題なく動作することを確認し、新サーバの利用を開始するのですが、色々な理由で旧サーバと新サーバのIPアドレスを同じにしたい場合があります。その場合、旧サーバを停止して新サーバのIPアドレスを旧サーバのIPアドレスに変更するのですが、パソコンから新サーバに接続しようとすると接続できないことがあります。全ての作業が終わっているのになぜ接続できないのとかと焦ることになります。この原因及び解決策については次回で話します。